生産性の向上に欠かせない

少子高齢化が進む日本は国内市場が縮小していく傾向にあり、業績を上げることはなかなか難しくなっています。業績がなかなか上がらない会社において、利益を確保するために行われるのが人員整理です。人員整理を行うことで短期的には人件費を抑えることができますが、不足する人員分の仕事のしわ寄せは別の社員に及ぶので効率は悪くなっていきます。結果的に残業が増え、現場の士気が下がっていくという負のスパイラルに陥るのです。

このような状況の中で取り入れていきたいのが、ライフハックです。ライフハックとは比較的新しい概念で、仕事の生産性を上げるためのテクニックなどを指します。具体的にはITツールなどを活用することによって計算のスピードを上げたり、物理的なものを活用することで仕事の生産性を上げたりすることです。会社の研修などで行われるフォーマルなものというよりは、より生々しい実践的なものがほとんどです。

ライフハックには日本では馴染みの浅いものも多く、たとえば仕事の合間に昼寝をする時間を15分前後設けるなどといったことがあります。これらのテクニックは個人が情報を仕入れて活用するというケースが多くなっていますが、先進的な会社などでは組織的に導入を行うという事例もあります。実際に、仕事の合間に昼寝の時間を設ける取り組みを行っている会社も多くあるのです。これまで経験したことのない経済状況だからこそ、ライフハックを活用して常識に捉われない取り組みをしてみるのもいいかもしれません。